FTハンド分析:GTO vs エクスプロイト

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最近のFTで出会った面白いハンドを記事にしようと思いました。

簡単なハンドに見えますが、実は奥深くてややこしいです。

ハンド

229エントリー中残り4人

1位10,955ドル
2位8,448ドル
3位6,514ドル
4位5,023ドル
SB : 11.9bbBB : 20.2bbCO : 19.1bbBTN : 20.2bb

ヒーローはBTNで、ギリギリBBをカバーしています。

とはいえ、このハンドをオールインして負けたら次のハンドで自動オールインになるから、カバーはそこまで関係ない。

COフォールド、BTNヒーローのアクションは?

エクイティを否定しに行ってオープンジャムするのか、ただミニマムレイズのオープンするのか。

GTO回答(HRC)

よくあるパターンですね。

オープンするレンジの一番強い部分はレイズコール、一番弱い部分はレイズフォールド。

真ん中辺りのエクイティが強くドミられているハンドを降ろせるが、オープンしてオールインにコールできないレンジはオープンジャム。

例:

KTsをオールインしてKJo, KQoを降ろす

JTsをオールインして、ATo, KToを降ろす

エクスプロイト回答(HRC)

上記のGTO回答で満足するプレイヤーはほとんどですが、せっかくHRCのような優秀なソフトを使うならノードロックしてもう少し深掘りしてみましょう。

まずはGTOソリューションではヒーローのアクションに対する相手のリアクションを確認しましょう。

BTN 2bbオープンに対するSBとBBのリアクション

SB

フラットはなくて、オールインまたはフェイクオールイン(1人に対してコミット3ベット、2人オールインしたらフォールド)。想定通りのレンジだと思います。

BB

こちらはSBより少しトリッキーになります。

KTsをオープンして、K5sのような3ベットオールインに降ろされたらBTNはかなりEVロスすると思います。

BTN オープンオールインに対するSBとBBのリアクション

SB

想定通りのプレイだと思います。

もしかしたら人によってKQsもコールするかもしれません。

BB

こちらはほとんどの人が思ったより少しタイトかなと思います。

エクスプロイト

エクスプロイトを考える際は、相手のプレイスタイルを意識しましょう。

上記はGTO戦略で相手は誰だったとしてもEVロスはしませんが、相手の偏りによってGTOよりも利益的な戦略があるかもしれません。

例えば、BBのプレイヤーは、JTs, QJs, K5s, K4s, A2s, A3sなどを3ベットオールインしないとしましょう。

そしてオールインに対するコールも少し広げてみましょう(ATs, A9s, AJo, KQs, 88, 77を追加)

つまり、レンジをもう少し「人間っぽく」ノードロックして、もう一度HRCを回してみます。

そうしますと、以前オールインだったスート系のKxはミニマムレイズの方が利益的になりました。(主にK5sなどに降ろされなくなったから)

結論

ポーカーはかなり奥深いですね…

人間に対してプレイしている限り、すべてのシチュエーションで最適なGTO戦略とそれよりも利益的なエクスプロイト戦略は存在します。

ただ、毎回そこまで仮説を立てたり、計算をしたりするのは現実的ではありません。

ですから、ほとんどの通常スポットはGTO Wizardのようなライブラリーツールで調べて、

そして一部の価値が高いスポット(FT、FTバブルやITMバブルなど)はHRCとノードロックを使って計算することをお勧めします。

HRCの使い方や詳細は別の記事で詳しく書いていますので、興味のある方は読んでみてください。

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