僕はオンラインポーカーをメインにしていて、年に4~5回アジアに行ってライブトーナメントにも参加しています。今回はオンラインとライブの違いをまとめてみます。
プレイヤーのスキルレベルと傾向
スキルレベル
ライブポーカーは基本的に誰でも簡単にできます。
バイインさえ用意できて、未成年じゃない限りプレイできるので、ハードルが低いです。
一方、オンラインは登録、入金、本人確認などをしないといけないので、ハードルはもう少し高くなります。
ライブポーカーの方がプレイヤーのスキルが比較的低く、勝ちやすくなっています。
あくまでも僕の感想ですが、アジアで行われる1000-1500ドルぐらいのメインイベントでプラスのROIを出す難易度はオンラインでいう25ドルぐらいのトーナメントと同じぐらいだと思います。
傾向
ライブポーカーは国によって同じようなプレイスタイルの方が多いです。
例えば、済州ならフィールドの85-90%ぐらいが中国人で、ある程度似たようなプレイスタイルの方が多いです。
ベトナムならベトナム人が多くて、フィリピンなら(行ったことないけど)フィリピン人がほとんどです。
オンラインも時間によってアジアの方が多かったり、もう少し遅い時間ならヨーロッパの方が多かったりしますが、ライブと比べると国際的なフィールドになります。
ライブに勝ち越すなら、同じ国に何回も行って、そのフィールドをいかにエクスプロイトできるかを考えた方が良いと思います。
オンラインはまず全般的にGTO戦略を勉強して、ポーカーの原理を根本的にわかった方が勝利につながると思います。
回数
オンラインはライブと違って同時に複数のトーナメントに参加できるので、トーナメント数とハンド数が比べ物になりません。
オンラインMTTプロは一か月で400トーナメントほど出たりしています。
ライブでいくら頑張ったとしても1年でも400トーナメント出るのは難しいと思います。
たくさんのトーナメントに同時に出ると集中力が切れてミスをすることもありますが、その代わりたくさん出た方が運の要素が薄くなって、自分の本当のROIを出せます。
ここまでのポイントをまとめると、
オンラインMTTは難易度が高いが、分散が少ない。
ライブは比較的に簡単だけど、分散が大きい。
バブル
オンライントーナメントは他のテーブルのアクションや他のプレイヤーのスタックが簡単に見れます。
なので、バブルが近づくと全体の状況が把握しやすくなります。
一方ライブは他のテーブルにどのぐらいショートがいるのかなど全くわからない状況でやることになるので、自分がショートの場合かなり気を付けてやらないといけませんし、逆に自分がチップリーダーならどこまでプレッシャーかけていいのか把握しにくいです。
さらに、ライブでバブルで飛んでしまった際にエモーショナルダメージも大きいです。
みんながインマネして喜んでいる中一人だけさっさと帰る感じになってしまいます…
アンティ
ライブポーカーはBBアンティ制を使うのがほとんどですが、オンラインは一人当たり0.125BBをアンティとして払わないといけないことが多いです。
ライブも昔オンラインと同様でしたが、時間短縮(両替など)のためBBアンティになりました。
8maxの場合は総額が同じ(0.125BB × 8 = 1)なので、ここを特に気にしないプレイヤーが多いですが、実はかなり大事なポイントです。
正確なオープンの重要度
オンラインはプリフロップで間違ってフォールドしてしまった際に、100ハンド当たり12.5BB負けます。
一方、ライブはBTN, SB, BBのレンジを完璧に覚えれば、他のポジションでの見逃したオープンはそこまでダメージが大きくないです。
ショートハンドの場合
例えば8maxトーナメントのファイナル2テーブルで残り10人だとすると、5人ずつ2テーブルでプレイをします。
オンラインの場合アンティは0.125 × 5 = 0.625BBになりますが、ライブは1BBのままです。これはオープンレンジにも、ディフェンドレンジにも大きく影響します。
ショートハンドの場合、ライブの方がアグレッシブにオープンした方がEVが高くなります。
まとめ
- ライブポーカーの方がプレイヤーのスキルが低くて勝ちやすいけど、分散が高い。オンラインはプレイヤーのレベル高いけど、数こなせるから分散が低い。
- ライブのバブルはつらいので気を付けましょう。
- オンラインは各ポジションからの正確なオープンが大事です。ライブはBTN、SB、BBを上手くプレイできたら何とかなります。
- ショートハンドの場合ライブでいつもより少しアグレッシブにオープンしましょう。