ポーカーで悩むこと
以前 EV (期待値) の記事にも同じようなことを書きましたが、ポーカーは運とスキルの絡んだゲームです。
短期的な結果だけで判断すると、運の影響がどうしても大きく出てしまいます。
それがポーカーの良いところでもあって、悪いところでもあります。
良いところ:
たくさん勉強してスキルを高めれば長い目で見て勝てます。
悪いところ:
自分がどのぐらい上手いのかを計るのは難しいです。特にハンド数が少ない&ハンドヒストリーを簡単に振り返ることのできないライブポーカーでは。
自分がラッキーして勝っているのか、スキルが高くて勝っているのか、アンラッキーして負けているのか、スキルが足りないのか…
難しいですが、ポーカーは結果ではなく、結果に至るまでのアクションとそのプロセスが大事です。
ラッキーして勝ったとしても、アンラッキーして負けたとしても、同じようにそのプロセスをレビューするようにしましょう。
実際にプレイしたハンドの例
エントリー240人、残り54人、39位からITM、アベレージ22BB。
現在の順位は37位。SB & BBは二人ともアベレージ以上持っています。
BTNで11BB持ちの状態でTTが配られた際のアクションを考えてみましょう。
ほとんどの方はレイズコール(レイズ&オールインにコール)もしくは最初からオールインを選択すると思います。
TTは十分強いハンドなので、レイズしてもっと弱いハンド(小さいAxや22-55など)からのオールインを誘うことにしました。
例えば相手はTTより強いハンドだったとしたら、どっちにしてもオールインになりますが、レイズすることで本来であれば降りたハンドからブラフオールインをもらえる可能性があります。
ちょうど思った通りのプレイになって、A3oからオールインをもらいましたが、残念ながら負けました。
結果だけで見たら自分からオールインした方がこのトーナメントでインマネしていたかもしれませんが、正しいプレイをした方が長い目で見て勝てます。
念のため、本当にTTはレイズコールで良かったのかをHRC(Holdem Resources Calculator)で調べてみました。
EVの違いは小さいですが、思った通りTTはレイズコールで、相手のA2-ATsにオールイン、A2-A8oにレイズしてもらう形のプレイでした。
「正しいプレイをして嬉しいけど、実際に負けたから悔しい」僕もこういう複雑な気持ちになることがありますが、最終的に大事なのは正しいプレイをし続けることだと思います。
結果よりプロセス。
上手くなるプロセス
ポーカーをひたすらするだけである程度上手くなりますが、限界があると思います。
その限界を超えるには真面目に勉強しないといけません。
僕が効果的だと思っている勉強方法をリストアップしました
- コースを購入して勉強
ほとんど英語になってしまいますが、ネット上でポーカーのビデオコースがたくさんあるので、英語ができるならそのどれかを購入して勉強するのは良いと思います。
僕も前そうしていて、一番勉強になったのはRaise Your Edgeのコースでした。 - プレイしたハンドのレビュー・振り返り
プレイしたハンドを友達と一緒に定期的にレビューすることで自分が思いつかない意見が出たり、視野が広がると思います。
まずは友達と意見交換して、その後ソルバーツール(GTO Wizard、HRC)を使ってディスカッションしたハンドを確かめるのが良いと思います。 - 読書
ポーカーに関する良い本がたくさんありますので時間がある時に読みましょう。 僕のおすすめの著者はDara O’Kearneyです。
サテライト、GTO、ICMなどに関して勉強になる本を書いています。
その中で日本語訳のものもあります。 - コーチング
コースや読書などしてある程度の知識を付けてから更に上達をしたい方はコーチングを考えた方が良いと思います。
コーチングを受けることで、自分が既に認識している弱点だけでなく、まだ気づいていない弱点も強みに変えられると思います。(コーチと自分の努力次第ですが)